
紅茶はいったいどのように作られるのでしょうか? 現在ではオーソドックス製法とCTC製法がありますが、茶葉の特徴によって異なります。
各茶園の中にある真っ白なファクトリー。まるで絵本の中の世界のような風景です。このファクトリーの中で、紅茶は作られます。紅茶作りの全てをご紹介しましょう!
オーソドックス製法(伝統的製法・フルリーフ)
1. 摘採(てきさい)
感謝・感謝の手摘み!
朝早く、茶摘婦によって、茶枝の先端に生えている一芯二葉(いっしんによう)、一芯三葉(いっしんさんよう)と言われる新芽を手で丁寧に摘み取ります。機械ではきちんと一芯二葉に摘めないので、良い紅茶を作る為に、昔から手作業です。このおかげで私達は美味しい紅茶が飲めるのですね!感謝・感謝です!生葉(なまは)の収穫量に対し、約4分の1が仕上げ茶となります。
2. 人工萎凋(いちょう)
茶葉をしおらせる
萎凋とは、しおらせるという意味です。 生葉(なまは)に大型ファンを使って風を送り込み、水分を飛ばして、8〜15時間かけて萎れた状態にします。生葉の77%ある水分を約半分にします。ここでは青々とした香りでむせ返るようです! 昔は、ファンを使わず、丘陵地や山中のもっとも風通しのよい場所に製茶工場をたて、しおらせていたそうです。 ん〜自然の風が一番の贅沢ですね!
3. 揉捻(じゅうねん)
茶葉をもんで自然発酵させます!
しおらせた茶葉を平面ローラーで軽く揉みながらよじり、細胞組織を破壊させて、葉の汁をにじみ出させます。葉の汁にある酸化酵素のタンニンが空気中の酸素にふれ、発酵がはじまります。そして生葉の緑色を茶褐色に変色させて、徐々に紅茶色にしていきます。近づくと、熱を帯びていますので、あたたかいですよ!
4. ローターバン(揉切機)
葉をカットします!
茶葉を捻じ切る機械であるローターバンで揉んだ葉をさらに捻りながら細かく切り砕きます。 暖かい地域で育つ葉は、とても大きく育つので、切り裂く行程が加わります。一部作られているOP(オレンジ・ペコ)や、葉の小さいダージリンでは、切り裂かないものもあります。
5. 玉解き 篩い分け
等級別に篩い分けします!
平板ふるいにかけ、揉捻によってかたまり状になった茶葉をほぐして、冷まし、サイズを揃えていきます。
6. 酸化発酵
茶葉についている自然酵母で自然発酵!紅茶作りの一番大切な過程です!
揉捻した茶葉を醗酵室に運び、平らな棚に茶葉を広げ自然発酵させます。温度25〜30℃、湿度90%の状態で30分〜3時間ほど放置し、酸化発酵を促します。 酸化発酵の過程で、ポリフェノールの一種であるティーポリフェノールが化学変化し、紅茶特有の香味を帯びていきます。 このぎりぎりの点を見極めて発酵を止め、乾燥させます。
7. 熱風乾燥
茶葉を乾燥させる
茶葉に82℃〜115℃ほどの熱風を当て、水分含有量3〜4%まで乾燥させて酸化発酵を止めます。乾燥された茶葉は、荒茶(あらちゃ)と呼び、黒色、または赤みをおびた暗褐色になります。
8. 等級区分
茶葉を等級で分ける
篩い分け機にかけ、グレード(等級)別に区分します。
CTC製法(個性の弱い茶葉の個性を引き出す方法)
CTCとは、Crush(押しつぶす)、Tear(引き裂く)、Curl(粒状に丸める)と言う意味で、これら3つの行程を一台のCTC機と言う加工機で行います。2本のローラの間に茶葉を挟み、茶葉の細胞を切断し、丸く整えます。最後にオーソドックス法と同じように、発酵、乾燥させると1〜2ミリの粒状の茶葉が出来上がり。揉切から酸化発酵終了まで約1時間と、大変早く出来上がります。
現在、インドのアッサム、ケニアなどで普及したCTC製法は、ダージリンを除いた全インド、インドネシア、スリランカ中・低地、東アフリカ等、世界の全産地60%に広がっています。
一般に個性の弱い茶葉を細かくすることで、渋みや、濃い水色、香りがよく出てくるようになります。 |