オーガニックとロハスのショッピングモール「アルカモール」

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特集02
 

60歳過ぎた今でも、マスターは夢を叶えようと歩き続けています。

レストラン経営、料理人、ソーセージ製造、地ビール製造、エルパソ牧場主など、たくさんの肩書きを持つ、 ランチョ・エルパソ社オーナー平林英明は、お客様、スタッフから親しみを込めて、『マスター』と呼ばれています。 「放牧豚をやろう」と奥さんに告げた時、奥さんは既に心に決めていました。 『風土がFoodを造る』と言う思いが、お客様に安心安全な食材を提供しようと思ったからです。

「私に手伝えることは?」

「良いよ。僕を支えてくれるだけで」

「じゃ一生懸命頑張ります」

夫婦の間だけにある心のやり取りが、相手の気持ちを理解し、理解していることで返せる言葉なのでしょう。 この時の出勤中に話し合った、思いのやり取りが大きな夢となり、 マスターの『エルパソのこだわり』として、エルパソ放牧豚がスタートしていくことになりました。

当時のソーセージ工場のスタッフは、『豚を育てる』と言う話しに驚きました。 牧場を経営し、なおかつ放牧で豚を育てるなんて・・全く知識の無いスタッフには、驚きしかなかったのです。 既に思いが固まっていたマスターは、奥さん同様スタッフがついて来てくれる事を信じていたからこそ、 静かに行動をさせたそうです。現に誰一人反対することなく、マスターの目指す方向へ足踏みをそろえました。

当時を振り返りながらマスターは、 「今のようにこんなに大きく、それもこれほど大変になるとは思っていなかったよ。 でもみんなが協力的だったからこそ、また次の夢を実現させたくなった」と答えてくれました。

次の夢とは、追々話すとして、マスターは奥さん以外にも強力な力を得たことになりました。

マスターの夢

放牧豚を始めようと思った切っ掛けは、厨房で料理をしている時、 この肉はどこから来ているんだろうと思ったことが最初でした。 そう思って真っ先に始めたのは、料理の原料となる豚肉がどのようなルートで入ってくるのかを調べました。 今はあたりまえのようにある、原産地表示やトリサビリティなどは当時少なく、肉屋さんの言葉だけでした。 さらに調べていくうちに、

狭い豚舎の中で飼われている豚は、本当に健康なのか?
ストレスを感じていないのか?
そして本当に幸せなのだろうか?

そう疑問を感じるようになってきました。

もちろんその飼育方法も間違いではありません。 長年培われてきた経験とデーターと抗生物質の中で管理され、 病気のない豚として私達の食卓に並んでいますし、我々も食べています。
でも、マスターが最終的に感じたことは、

この豚君たちは本当に幸せに過ごせているのだろうか…

後日談として聞かされたスタッフは、そう思ったマスターの感性に驚きました。 通常あたりまえの光景で見過ごしがちな事を、そう感じていたからです。

自分の牧場を持とう。
豚が自由に動けるように放牧し育てよう。

柵など人の手を加えていない、丘と戸蔦別川に囲まれた自然そのままの森は、 約26ヘクタール(東京ドーム約5.5個分の広さ)という、 追いかける我々には大変過ぎる広さの中、豚君達は自由気ままに過ごしています。 雪解けの春は、泥だらけになりながら春を向かい入れ、葉が生い茂る夏は、 川辺の日陰で休んで太陽の光を恨めしそうに見つめ、実が落ちる秋には餌だけじゃ飽き足らず、 色々な実をつまんでみたり、雪深い冬には、自分達で作った複雑な獣道の雪迷路に迷っていたり、 毎日飽きることのない表情を見せてくれます。我々人間と同じだと思っています。

閉鎖的な閉じ込められたような空間の中で仕事や生活する事には、 大小にかかわらずストレスを感じる事があると思います。 その時、外の空気って美味しくて気持ちが良いと思ったことはありませんか? 誰もそんな生活を続けたいとは思っていないはずです。それは人間だけではなく、 豚君たちも同じだとマスター含め我々はそう思い、放牧飼育を始めました。

「確かに北海道からの送料は高い。でもそれを補う、それを納得させるもの上質な肉質にしあがったよ」

たくさんの質問に答えてくださった中、この言葉が印象的でした。
「自分のレストランだけではなく、放牧豚を美味しいと言って取引してくださるお客様が増えてきた事が嬉しい」
確かに放牧豚の精肉は、全国のレストランに定期的に発送されています。 一番遠くは熊本まであります。 それは送料を掛けても取り寄せる価値があるものと判断してくださった答えだと思っています。 「脂が美味しいので脂が多くついたロース肉を」と言う注文も多々いただけるようになりました。

放牧豚

今もそのロース肉を使った帯広名物の豚丼に多くの注文が入ります。 大阪高島屋さんもエルパソのこだわりを理解してくださり、味も認めてくださったからこそ、 たくさんの豚丼屋の中から、エルパソを選んでいただき、 豚丼屋として(本当はソーセージ屋なんですけどね)北海道のお店として始めて営業させていただきました。 期間限定ではありましたが、リピーターができるほど人気を頂きました。

少し前に書いた『次の大きな夢』にも歩き始めました。
今は別な牧場で産まれた豚が、ある程度育った段階でエルパソ牧場に移動し、 放牧する形をとっています。次の大きな夢は、その小さな子豚から育てると言うことです。 子豚はある程度成長した豚とは違い、餌も育て方も環境も異なります。 そのため色々なところに手続きをしなければいけない上に、現状の牧場を作り変えなければいけないそうです。

「今年の夏ぐらいからかな・・」
その思いは、忙しい日々を過ごしていても、充実しているそうです。 他の会社なら定年を向かえてもいい60歳。マスターに還暦御祝着は似合わないかもしれません。 それほどバイタリティーで、若さを感じさせるからです。

ランチョ・エルパソの『風土がFoodを造る』は、今多く言われるようになったスローフードに重なることが多いかと思います。 製造者の顔が見え、安心安全な食材を提供する。
エルパソにはその全てがそろっています。
マスターの思いから始まったこだわりは、無添加ソーセージやトリサビリティとして形になりました。 そして味も他店には負けない自信があります。

「さあ、そろそろ時間だな」
そう言って、仕込みの忙しい時間帯にもかかわらず、色々話しをしてくださったマスター。 真新しいコック服に着替え厨房にいかれました。貫禄のある大きなおなかには、たくさんの夢とこだわりが詰まっています。

是非ともこだわりのソーセージ、ハム、精肉を食べてください。

満足いただける安心安全な商品に仕上がっています。

豚たちとマスター

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